S-FJ日本一決定戦レースレポート

【レイティングスポンサー】

横浜貨物運送株式会社

partner04

鈴鹿サーキット(三重県)

12月5日(土)予選・第一レグ くもり

12月6日(日)決勝レース 晴れ

☆参戦ドライバー

山田 遼:#45 IDMS&RSプリモ ガレージ茶畑 RD10V

S-FJ日本一決定戦2015

 先月のS−FJ富士シリーズ最終戦に初参戦し初優勝を果たした山田遼選手。各シリーズを戦ってきた選手や鈴鹿サーキット走行経験者にハンデがありながらも、前戦の勢いに乗り日本一決定戦に挑む。初走行のドライバーズサーキットということもあり、レースウィークの火曜日に練習走行に取り組んだ。最初はコースに慣れず試行錯誤していたが、最終的には中古タイヤながらトップグループに近いタイムを記録できた。しかし、前日練習日にニュータイヤを投入すると、マシンバランスと走りのバランスがかみ合わず、タイムを更新することができず予選に不安を残す結果となってしまった。

S-FJ日本一決定戦2015

☆10月31日(土)9:35〜公式予選 13:45〜第一レグ(6周)

 予選開始直後は速い選手のスリップを使える位置取りを探るがすぐに引き離され、後続のマシンを待っているとタイヤが冷えてしまい、なかなかタイムが更新できない。ましてやセットも走り方も煮詰められていない状況なので、ライバルから大きく離されてしまいBグループの7位に甘んじてしまった。

 スタートの得意な山田選手は、第一レグでいいスタートを切れたが、持ちタイムの速い選手に仕掛けるまでに至らず、ペナルティーやアクシデントで後退した選手がいたため、単独走行の5位フィニッシュとなった。ここでも走りの改善が見出せず、タイム自体も決勝に繋がる結果とならなかった。この結果、決勝レースは10番手スタートとなる。

S-FJ日本一決定戦2015

☆11月1日(日)12:45〜決勝レース(10周)

 10番グリッドから好スタートを切った山田選手は2コーナー立ち上がりまでに7位に浮上する。その後もスプーンカーブでのアクシデントも回避し4番手に。バックストレートでは3位のスリップに入りシケインでオーバーテイク。なんと1周目を7台抜きの3位でクリアする。トップ2台とは3秒近い差になってしまったが、後方マシンのアクシデントによりセーフティーカーが導入され願ってもない展開となった。トラブルは1周で処理され3周目からリスタート。ローリングスタートを上手く決めた山田選手はトップ2台の背後に付け、4位のマシンとはマージンを広げる。しかし、トップ2台のペースについていけないどころか、リスタートで広げたマージンも1周で無くなってしまった。後方のペースの速いマシンが団子状態となりながらも6周目まではなんとか抑え続ける。しかしこのレースウィークでペースの上らない山田選手は無理を強いられブレーキロックによりタイヤを痛めてしまい万事休す。最終ラップまでに5個ポジションを落とし、スプーンカーブで7位の選手がスピンしたところに避けきれず接触。なんとか体制を立て直しコースに復帰した時点では12位までポジションを落としてしまいフィニッシュとなった。

S-FJ日本一決定戦2015

☆山田遼選手コメント

 憧れである鈴鹿サーキット初走行では、ユーズドタイヤでまあまあのタイムが出ていたのですが、ニュータイヤを入れたらタイムが落ちてしまいました。セットは変えてみたものの、自分自身の走りがアジャストできていなく、速いタイムが出すことができませんでした。予選と第一レグも同様でベストの走りができずライバルに後れを取ってしまいました。決勝レースもスタートを決めオープニングラップで3位まで上がることができたのですが、練習走行からのニュータイヤでの持ちタイムが遅すぎたので、後ろを抑えることに気を取られタイヤを序盤に痛めてしまいました。全てが反省材料なので、この経験を無駄にしないように絶対に今後に活かしていきたいと思います。今大会出場にご支援ご協力いただきました皆様に御礼申し上げます。必ずご期待に応えられるように努力していきますので、今後もよろしくお願い致します。

☆リザルト

【Super-FJ日本一決定戦】

山田 遼:#45 IDMS&RSプリモ ガレージ茶畑 予選Bグループ7位 第一レグBグループ5位 決勝12位

鈴鹿サーキット公式リザルト:http://www.suzukacircuit.jp/result_s/2015/clubman/1206_sfj_f.html

【新発想のマネークリップ】s3h.jp

DRPファンイベント第一回BBQカート大会

DRPカート大会

サーキットスタジアム634さんで、22名のご参加者さまによりカート大会を行いました!

カート大会後のBBQ大会には40名のファンの皆さまにお集まりいただき、焼肉大石さんの和牛とマッドクロックを飲食しながらDRPレーサーと交流していただきました!

なんと、トムススピリットさんのご好意によりFIA-F4チャンピオンマシンも登場!!

DRPカート大会

当日のフォトギャラリー:DRPフェイスブックページ

【追加】当日のYouTube:https://youtu.be/XbSBcDBWBQ8

第二回目も計画していますので、是非ご参加下さい!

プレゼント協賛:Voice!

プリント

【新発想のマネークリップ】s3h.jp

FIA-F4第14戦レースレポート

【レイティングスポンサー】

横浜貨物運送株式会社

partner04

11月15日(日)ツインリンクもてぎ(栃木県)くもり 入場者数50,000人(2日間合計)

坪井 翔:#36 FTRSスカラシップF4 予選9位 決勝2位

三笠雄一:#51 B-MAX RACING F110 予選14位 決勝17位

FIA-F4選手権最終戦

☆11月15日(日)10:05〜 第14戦決勝レース

 坪井選手がチャンピオンを獲るには、ポールスタートの牧野選手が優勝したとして3位以内に入らなければならない。前日はスタート後すぐにセーフティーカーランとなってしまいチャンスが無くなってしまったが、9番手スタートからは、1・2周で大きく順位を上げなければならない。大きなプレッシャーの中スタートが切られると、ここ4戦連続のロケットスタートで一気に2台交わす。しかし、大外刈りで攻めた1コーナーは若干行き過ぎてしまうものの、うまくリカバリーし5位の選手の背後につける。5コーナー立ち上がりでクロスラインをとり5位浮上。ヘアピンカーブでもアウトサイドから仕掛けて4位に。1周目に5台抜きで場内を沸かせる。そして2周目のV字コーナー立ち上がりで、早くも3位にポジションアップし自力でチャンピオンの権利を得る順位まで挽回した。この間にトップ牧野選手は5秒差、2位根本選手には2.5秒差あった。その後も異次元の走りで追撃の手を休めず、なんと5周目には2位根本選手の背後まで迫る。防戦一方の根本選手だが、接触だけは絶対に避けなければならない坪井選手は、8周目のV字コーナーでやっと攻略し2位浮上。トップ牧野選手とは4秒弱の差、残り4周。誰もがこのままの順位でチャンピオン獲得と思われたが、そこからさらにギヤが入りファステスト連発で追いかける。毎周1秒以上速いペースでトップを追いかけ、最終ラップにはテールトゥーノーズにまで持ち込んで見せた。観客騒然の手に汗握るトップ争いチャンピオン争いは、ヘアピンコーナーで坪井選手がインから仕掛けて一瞬トップに出るも、牧野選手もアウトサイドで粘る。立ち上がりは牧野選手のスペースを空けた坪井選手の加速が若干にぶりダウンヒルストレートで再び牧野選手が前に。坪井選手もブレーキングでアウトサイドから仕掛けるも、スピン車両があり黄旗が振られチャンスを逃す。FIA-F4選手権1年間の闘いは、最後の最後まで激しい争いでチェッカーフラッグとなった。

FIA-F4選手権最終戦

 最終戦優勝の牧野選手の悔し涙と2位坪井選手の嬉し涙は、見ている者のに感動を与えてくれました。この2選手だけではなく、それぞれの選手にそれぞれのドラマがあり感動を与えられたと思います。三笠選手も前年度F4グランドチャンピオンのタイトルから優勝候補だったにもかかわらず、最後まで悔しい思いをしながらも真摯に取り組んだ姿は、応援してくれている方々に感動を与えられたと思います。来年以降もこのシリーズがレースの甲子園として定着してモータースポーツ文化を築いていくことを切に願います。

FIA-F4選手権最終戦

☆坪井選手コメント

 ドライコンディションでの練習日までは自信がありました。気の緩みということはないのですが、ウェットコンディションの予選では全くダメで、牧野選手はフロントロースタートなので一気に追い込まれました。前日も9番手スタートで5位フィニッシュは、ちょっと慎重な部分があったのかなと一晩考えた結果、とにかく攻めていこうと、最終戦はとにかく勝ちを狙いに行きました。3位以内でチャンピオンと言われていましたが9番手スタートでしたし、守りのレースだけはしたくなかったのでセットも大幅に変えてもらい挑みました。やはり去年もそうでしたがレベルの拮抗したワンメイクレースだとなかなか抜けなくて、スタートがすごく重要だと痛い目にあってきたので、オートポリスでのスタートの改善と結果はすごく自信になっていました。追い込まれた中でもスタートをきっちりと決めて、最高のパフォーマンスを出すことができたのは成長を実感しています。ラストラップは無我夢中でしたが、今シーズン何回か当てられて悔しい思いをしていたので、牧野選手とはクリーンなバトルで締めくくれて良かったです。カートからステップアップしたFCJでは速く走ることしか考えてなくて、1年目は結果が伴わず、2年目は2勝して最大のチャンスだった最終戦を決めることができませんでした。そこから背水の陣で挑んだ去年のFCクラスと今年のFIA-F4では、ドライビングスキルだけではなくいろいろな面で大きく成長できたと思います。来シーズンはこの自信と共に更に準備を怠らず、ステップアップできればと思います。ここまで支えてくれた皆さんに恩返しできるように来年も頑張ります。

FIA-F4選手権最終戦

☆三笠選手コメント

 オートポリスの直後にチームにテストの機会をいただきマシンの確認をしたのですが、すごく調子が良く、練習日もトップ5に入るタイムが出ていたので予選を楽しみにしていました。ドライコンディションから一転してウェットでの予選となりましたが、みんな同じ条件なので特に気にしていませんでしたが、走り始めからグリップ感がなく焦っていました。終盤赤旗中断となったので、できる範囲でセットを変えてもらい再開後はかなり良いフィーリングで一気に2秒もタイムアップしましたが、時間切れとなってしまいました。13戦はスタートからポジションアップして前のマシンを追いかけていたのですが、2コーナーで前の選手がミスしたのでチャンスと思い攻め過ぎてしまいスピンしてしまいました。最終戦も1周目で11位までポジションアップしたのですが、2周目の最終コーナーで当てられてスピンしてしまいました。今シーズンは開幕戦から第三大会の富士までトップ争いにいながら波に乗れず、鈴鹿以降は全くダメでした。この悔しい経験を無駄にしないように、自分に足りないものを考えて改善していきたいと思います。来シーズンはどうなるかわかりませんが、応援してきていただいた方々の期待に応えられるように努力したいと思います。

【新発想のマネークリップ】s3h.jp

FIA-F4第13戦レースレポート

【レイティングスポンサー】

横浜貨物運送株式会社

partner04

11月14日(土)ツインリンクもてぎ(栃木県)雨 50,000人(2日間合計)

坪井 翔:#36 FTRSスカラシップF4 予選9位 決勝 2位

三笠雄一:#51 B-MAX RACING F110 予選14位 決勝リタイア

☆参加美人時計モデル:まーちゃんさん、ももこさん、みんちゃんさん

FIA-F4選手権最終戦

☆11月14日(土)8:00〜 公式予選

 ドライコンディションだった練習走行では連日坪井選手がトップタイム。三笠選手も4番手タイムをマークしていた。抜きづらいと言われるツインリンクもてぎでは予選が重要となるが、練習走行とは一転、前日夜から雨が降り始めウェットコンディションとなった。予選開始序盤は先頭から走り始めた坪井選手がタイミングモニターの最上位で周回していく。一方三笠選手は走り始めからタイムが上がらない。中盤はライバル選手が軒並みタイムアップし、坪井選手の順位がみるみる落ちていくとコースアウト車両が2台発生し赤旗中断。再開後も坪井選手はタイムがのびず9番手、三笠選手は中断中にセットを変更し一気にタイムアップするが14番手止まりとなってしまう。

FIA-F4選手権最終戦

☆11月14日(土)13:10〜 第13戦決勝レース

 9番手スタートの坪井選手はスタートを決め6位に上がるが、スタート直後にクラッシュが発生しセーフティーカーランとなってしまう。シリーズタイトルを争う牧野選手は、順位を上げてトップに躍り出ていた。セーフティーカーランからの再スタートはチャンスが少なく、5位に上がったものの4位選手を抜きあぐねている間に、トップ3台との差が大きく開いてしまう。そしてチャンスがないまま5位フィニッシュとなり、優勝した牧野選手とのポイント差が8と狭まって、チャンピオン争いは翌日の最終戦へ持ち越しとなった。三笠選手もスタートの混乱をうまくかわし10位までポジションを上げていた。しかし、再スタート後の6周目2コーナーでスピンコースアウトし大きく順位を落とした後、90度コーナーでもコースアウトしてしまいリタイアとなった。

FIA-F4選手権最終戦

【新発想のマネークリップ】s3h.jp

FIA-F4第12戦レースレポート

11月1日(日)オートポリス(大分県)くもり 入場者数22,680

三笠雄一:#51 B-MAX RACING F110 予選19位 決勝16位

坪井 翔:#36 FTRSスカラシップF4 予選5位 決勝17位

FIA-F4第12戦

 チャンピオンに王手をかけスタートにも自信を見せていた坪井選手が、5番グリッドから昨日よりもさらに良いスタートを決めて1コーナーをなんと2番手でクリア。タイヤの温まり方がトップの選手よりもよく、立ち上がりから背後にピッタリと付ける。ブロックラインを通るトップを3コーナーアウトから一気に抜き去ったと思った瞬間、イン側トップの選手がタイヤロックし白煙を上げながら止まりきれない。坪井選手に接触しさらにはコース外へ押し出す形で2台ともグラベルへ。これでほぼ最後尾まで落ちてしまった。チャンピオン目前での失意の中でもダメージを負ったマシンで懸命に追い上げるも17位フィニッシュとなってしまった。三笠選手はスタートを決めて1台交わし、このアクシデントにより15番手までポジションを上げた。前日にチームがマシンの不具合を懸命に究明していたが原因は不明のままで、やはり後半になるとリヤの挙動が不安定になり試行錯誤のドライビングでなんとかゴールという状況だった。

 坪井選手にとっては、12戦中3回目の表彰台を逃す結果となったが、その3回いずれもトップ争いでのアクシデントの被害者でありここまで圧倒的な強さを見せている。連勝は断ち切られても、最終戦もてぎでのチャンピオン獲得は揺るぎない。三笠選手はもてぎを得意としているので、マシンの原因究明ができれば、優勝で坪井選手のチャンピオンを決めることができるかもしれない。

FIA-F4第12戦

☆坪井選手コメント

 速さもレースの組み立ても自信があったので、唯一の不安要素であるスタートの改善に取り組みました。練習セッションで非常に良い感触があったのでスタートにも自信がありました。その結果が今回のレースで見せることができたと思います。正直言って第12戦の接触は余計でしたが、ドライバーも謝りに来てくれたのでレーシングアクシデントを受け入れ、最終戦で皆さんの前でチャンピオンを決められると前向きに考えるようにします。連勝は途切れたものの今は本当に不安要素が全くないのですが、気を引き締めて最終戦を笑顔で終えられるようにしっかりと準備していきたいと思います。

FIA-F4第12戦

☆三笠選手コメント

 今回からシミュレータートレーニングも取り入れて、しっかりと準備して臨んだのですが、初日から躓いてしまいました。後で車載を見たのですが、10センチそれていたらヘルメット直撃だったので、本当に運が良かったと思います。マシンは見た目にはそれほどのダメージではなかったのですが、翌日の練習走行ではメンタルのせいなのかマシンのせいなのか全くタイムが出せませんでした。金曜日の練習では徐々に乗れてきている感触はあったのですが、ニュータイヤを入れるとタイムが落ちる症状がでて、マシンのセットアップを決められないまま予選に挑むことになってしまいました。予選からは決勝も毎回同じ感じで、序盤は感触よく徐々にタイムアップしていきこれからというときに、リヤのグリップ感覚がなくなってしまいガクンとタイムが落ちてしまいます。原因が全くわからない状態なので、チームが急遽もてぎのテストを設定してくれました。マシン自体はオートポリスのままなのですがここで原因を究明し、自称もてぎマイスターの名にかけてなにがなんでも勝つつもりで挑みたいと思います。

【新発想のマネークリップ】s3h.jp

FIA-F4第11戦レースレポート

10月31日(土)オートポリス(大分県)晴れ 入場者数11,340人

坪井 翔:#36 FTRSスカラシップF4 予選2位 決勝 優勝

三笠雄一:#51 B-MAX RACING F110 予選20位 決勝21位

 走行経験者の少ないオートポリスは水曜日から練習走行が始まり、水木金の3日間ともに総合トップタイムをマークした坪井選手とは対照的に、三笠選手は水曜日の走り始めにアクシデントに襲われてしまった。慣熟走行から徐々にタイムアップし始めた30分過ぎ、アンダーブリッジ前の右コーナーでスピンコースオフ。反対向きに止まってしまったところに後続マシンもコースオフし、正面からぶつかりあわや大惨事となるとこだった。幸いにも両者に大きな怪我はなかったが、三笠選手のヘルメットにはタイヤの跡がついており、足も少し痛めていたため大事を取り病院へ向かい、この日の走行を取りやめることにした。マシンはなんとか修復したものの木曜金曜の公式練習では、マシンセットアップに遅れを取り下位に沈む結果となってしまった。

FIA-F4第11戦

☆10月31日(土)11:30〜 公式予選

 ポイントリーダーとなった坪井選手は先頭でコースイン。序盤でセカンドタイムまで一気に出してしまう作戦だった。計測1周目で53秒3をマークし2周目には51秒7、3周目にフルアタック中に赤旗中断となりピットイン。これでタイヤのベストな状態が終わってしまい、さらにはクリアラップも取れずにアタックせざる負えなくなってしまった。それでもなんとか第11戦が2番手グリッド、第12戦は5番グリッドとなった。一方の三笠選手は赤旗中断再開後の序盤は上位タイムを記録していたが、後半にかけて周りがタイムアッップする中、逆にタイムが落ちていってしまった。どうもリヤタイヤに自分のタイヤカスが取れずにピックアップしている状態でグリップを失っているようなのだが、原因が究明できないでいた。この結果、第11戦が20番手グリッド、第12戦は19番グリッドとなってしまった。

FIA-F4第11戦

☆10月31日(土)15:35〜 第11戦決勝レース

 水曜日の練習からスタートの改善に取り組んでいた坪井選手は抜群のスタートダッシュを見せ、1コーナーを悠々とトップで通過。1周目から後続を突き放しにかかり全く危なげなく、後半の5周は翌日のレースのためにタイヤマネジメントするほどの余裕を見せ6連勝でトップチェッカーを受けた。これでチャンピオンシップにも王手をかけ、翌日のレースで表彰台に上がれば無条件でチャンピオン獲得となる。三笠選手は序盤こそ周りとのペースに遜色なく前車に食らいついていたが、予選時の悪状況が再発し後半は一気にタイムが2秒も落ち、予選順位を下回る21位フィニッシュとなってしまった。

FIA-F4第11戦

 【新発想のマネークリップ】s3h.jp

Super-FJ富士シリーズ第5戦レースレポート

富士スピードウェイ(静岡県)

10月31日(土)予選 くもり

11月1日(日)決勝レース 晴れ

☆参戦ドライバー

山田 遼:#45 IDMSガレージ茶畑 RD10V

 今シーズン、全日本カートからFIA-F4にステップアップしてきた山田遼選手。開幕戦こそ繰り上がりとはいえ、ステディーな走りでフォーミュラーデビューレースをポイントゲットで期待がかかっていた。本人にとってももっと上を目指していたが、現状のポジションを認めた上でもさらなるスキルアップに自信を見せていた。しかしその後の2大会4レースは、自分のイメージした走りと結果にならなかった。そして参戦資金も厳しくなり、残りのシリーズを欠場という決断を下さざる負えなくなってしまった。そんな悔しい状況でも諦めずに活動していたおかげで、レギュラードライバーのChang選手の代役としてIDMS様よりSuper−FJ富士シリーズ参戦のチャンスをいただくことができた。Chang選手のテスト同行の際に乗せていただいた事のあるマシンとはいえ、初めての参戦カテゴリーで、決勝レースまでにどこまで順応できるか走行は限られていた。

S-FJ富士

☆10月31日(土)9:35〜 公式予選

 シミュレーターの事前トレーニングによりレースウィーク金曜日の練習走行1本目でトップタイム2本目で2番手タイムとまずまずだったが、山田選手同様にスポット参戦してきたS−FJ岡山シリーズチャンピオンの大湯選手が速さを見せる。山田選手は、前日練習のセットから少し変えた影響か練習走行のベストタイムを上回れない。一方大湯選手は、着実にタイムを刻み一人だけ1分51秒台をマークし楽々ポールポジションを獲得して見せた。山田選手は、コンマ5秒差をつけられ2番手グリッドとなった。コンスタントラップタイムはコンマ1,2秒差なので、この辺は経験値の差でもあると前向きに捉え、決勝レースはスタートから食らいついてチャンスを狙う。

S-FJ富士

☆11月1日(日)9:45〜 決勝レース

 初マシンでのスタートを心配する周りをよそに、FIA-F4でもスタートは得意だった山田選手は抜群のクラッチミートで1コーナーでトップに出る。2コーナー立ち上がりからの加速で2番手に落ちるが、テールトゥーノーズで1周目をクリア。3番手以降との差を早くも広げ始めた3周目のダンロップコーナーで山田選手がトップへ。しかし大湯選手もホームストレートでスリップを使い抜き返す。その後毎周毎周、ホームストレート、1コーナー、ヘアピン、ダンロップコーナーとあらゆる箇所で順位を入れ替えるバトルが最終周まで続いた。ラストラップは大湯選手が先頭で差し掛かった300Rでのミスを見逃さなかった山田選手がダンロップコーナーの進入でパス。大湯選手も食らいつきプリウスコーナーと最終コーナーで一か八かのパッシングを試みるが、山田選手は冷静に対処しフォーミュラーレース初優勝を飾った。

 山田選手と大湯選手のバトルは、無理なパッシングやブロックをせずフェアで見ごたえとともに3位以下を6秒以上も離した数字にも現れました。富士チャンピオンレースの中で今シーズン一の素晴らしいレースだったと思います。

S-FJ富士

☆山田遼選手コメント

 今シーズンはずっと悔しい思いをしてきましたが、フォーミュラー初優勝とともに久しぶりに勝ててすごく嬉しいです。このチャンスを与えてくれたChang選手とIDMS様に感謝し最高の結果をお返しすることができてよかったです。また応援してくださった方々やチームにお礼申し上げます。予選を終えた後はタイム差が大きく不安でしたが、第3セクターだけが遅かったので、去年の坪井選手がテストした時のデータや映像を見せてもらい一晩考えられたのがよかったと思います。FIA-F4では常に周りに4,5台いるバトルだったので、今回は1台に集中できたので冷静に対処することができました。結果が残せなく志半ばで断念したFIA-F4の経験が役立ったのは、これからに繋がると思いました。応援支援していただいている方々の期待に沿えるようにこの結果を今後に活かしていきたいと思います。

☆リザルト

【Super-FJ富士シリーズ第5戦】

山田 遼:#45 IDMSガレージ茶畑RD10V 予選2位 決勝 優勝

富士スピードウェイ公式リザルト:http://www.fsw.tv/race/mileage_detail/201511159542.html

ドリームレーシングプロジェクトプレスリリースhttp://drp.xyz-one.jp/

BBQカート大会のご案内

サーキットスタジアム634にチャンピオンカーがやってくる!!

150809_02

FIA−F4選手権2015年シリーズ終了後の11月23日(祝)に、DRPレーサーによるBBQカート大会を開催させていただきます。

当日はお集まりいただいた皆様にDRPレーサーからの一年のお礼と共に、一緒に楽しめるイベントにしたいと思います。

カート大会後は、DRPレーサーのブログに度々登場している美味しい和牛を用意しバーベキューやジャンケン大会も行います。

開催場所のサーキットスタジアム634前には、三井アウトレットパークやコストコもございますので、ご家族でも一日楽しんでいただけると思います。

DRPレーサー一同、皆様のご参加を楽しみにお待ちしております。

DRP

 

日程:11月23日(祝)

場所:サーキットスタジアム634 圏央道入間インターから1分コストコ前

時間:受付9:00〜9:30 カート大会10:00〜12:00 BBQ12:00〜14:00

レース内容:練習5分+タイムアタック5分+スプリントレース12周×2レース

      スプリントレース上位3名はエキシビジョンレースでDRPレーサーにチャレンジ!

レース後BBQ:和牛+焼きそば+おでん等+フリードリンク(アルコールはございません)

参加費:7,000円(女性と小学生以下は5,000円)

    BBQのみ参加の場合は2,000円(女性と小学生以下は無料)

    カートのみ参加の場合は5,000円

    当日受付にてお支払いください。

ジャンケン大会では、DRPレーサーから素敵なプレゼントを用意しています!

また当日動画メッセージをいただいた先着20名様に、イベント終了後に使える走行券をプレゼントさせていただきます!

3Ps

【DRP BBQカート大会案内PDF】

参加のお申し込みは11月21日までに下記メールアドレスか、各DRPレーサーへメッセージかメールにて、お名前・年齢・性別・連絡先を送信してください。(当日精算となりますので、キャンセルは11月20までにお願いいたします。)

drp@xyz-one.jp

モータースポーツの人気低迷は若者のクルマ・バイク離れ?

2015年5月に開催されたスーパーGT富士大会は、主催者発表で9万人を超えて過去最高の入場者数を記録しました。(土日2日間集計)

またモータースポーツの最高峰F1は、16万5千人と下降傾向を下支えし前年度の15万人を上回りました。(金土日3日間集計)

全盛期は35万人を超えていたことを考えるとかなり減っていますが、一イベント単体で見ると10万人以上もの集客をできるイベントはそうはありません。

しかし、モータースポーツは人気低迷によりスポンサーが減少し、F1のTV放送もここ数年地上波での放送は行われておりません。

業界内ではモータースポーツの人気低迷は、若者の“クルマ・バイク離れ”を問題視しています。

そこで、レースの入場料を子供は無料にしたりキッズイベントを開催したり試行錯誤しています。

またモータースポーツを盛り上げるために、今まで築かれてきた文化の違うヨーロッパのモータースポーツを参考にしたらよいのでしょうか。

どうしたらモータースポーツが活性化していくか、DRPとしてどのように携わっていけるか考えていきたいと思います。

 

若者のクルマ・バイクへの関心は、昔からくらべると離れたというよりか“分散された”というほうが正しい表現だと思います。

日本にはアニメ、漫画、ゲーム等の世界に誇れるカルチャーがありますし、遊園地もちょっと話題になった水族館も映画館もゲームセンターも世界最高水準です。

スマホもインターネットの普及率もトップレベルです。

これだけ娯楽が普及すれば“テレビ離れ”にもなります。

スポーツで見ても、昔に比べると数多くのジャンルで活躍していますので、モータースポーツの人気は相対的に低くなるにきまっています。

博報堂生活総研による生活者観測データ「生活定点2014」によると、「よくするスポーツや趣味は何ですか?」の問いに対しての回答一覧が下記です。

DRP

これだけ分散されています。

この中で「自動車・ドライブ」は、決して低い数字ではありません。

DRP

もともとの高い数字は、世界に比べて自動車メーカーもバイクメーカーも圧倒的に多いクルマ・バイク大国としての環境のおかげで関心が高かったのではないでしょうか。

年々減少傾向なのは、その関心が他に分散されているからになります。

 

若者に限ったクルマ・バイクへの関心の低さにだけではなく、そもそもモータースポーツは一般的に認知されていない、又は興味を持たれないだけだと思います。

例えば今年から始まったFIA-F4選手権は、専門誌では特集を組まれ関係者の中では話題を集めています。

しかし、Googleトレンドで見てみると、検索者が少なすぎて動向結果が出ません。

今年から始まったシリーズなので仕方ないとして、日本のモータースポーツイベントで一番の集客を誇る「スーパーGT」で検索してみましょう。(SUPER GTではボリューム不足になります)

検索数は「Jリーグ」(サッカーのカテゴリーのひとつとして)と比べてだいたい1/5〜1/10です。

「F1」だと「Jリーグ」と同じくらいで、「プロ野球」と比べると1/2〜1/8くらいとなります。

つい最近、ワールドカップで決勝リーグに残れなかったにもかかわらず、参戦して初めて3勝を上げたことにより話題となった「ラグビー」が一瞬ですが「プロ野球」の2倍以上の検索結果が出ています。

ここで注意したいのが、Wカップ効果の一瞬だろと思ってはいけないことです。

話題となっていないと思われる年初でも、「F1」や「Jリーグ」と同程度で「スーパーGT」の10倍も検索されています。

DRP

「スーパーGT」はカテゴリーのひとつだからボリュームが少なくなるのではと思ったかたは鋭い!「モータースポーツ」で検索しても結果は同じです…

 

これだけの差が出るのは、マスメディアに露出している時間の差です。

やはり認知され人気を高めるためには、マスメディアの影響が絶大です。

一方で、マスメディアの情報発信力を使いながらも、時代に即した発信の仕方も考えなければなりません。

メルセデスAMGチームの親会社ダイムラー社会長は次のようにコメントしています。

「いま時代の流れは明らかにインターネットを経由した双方向の通信が主流になっている。そうした意味で、F1はモーターレーシングのトップカテゴリーと言いながらもその手段は遅れている。テレビだけでは片方向、F1の魅力を十分に活用しているとは言い難いからね。これからは世界のファンがリアルタイムで意見を書いたり、ピットストップのタイミングを提案するんだっていいと思う。これまでの概念から飛躍したアイデアを検討すべきなのだ」

バーニー氏によって成功をもたらせたF1も変換期に訪れているのかもしれません。

F1開催国がモータスポーツの聖地ヨーロッパから、新興国に移っているのもその一つです。

ヨーロッパで長年培ってきたモータースポーツ文化でさえ時代の流れが変わってきています。

前途したように日本は、クルマ・バイク大国です。

サーキットだって数万人収容規模が6箇所もありますし、タイヤメーカーだって3社もあります。

モータースポーツにとって一カ国でヨーロッパ規模の環境ではないでしょうか。

その中で日本では、モータースポーツをどのように活性化させればよいのでしょうか。

それには、ヒーローの存在・時代に即した情報発信・良い文化の構築の3つが必要だと思います。

 

なぜマスメディアはモータースポーツを取り上げないのでしょうか。

ゴルフの石川遼選手やテニスの錦織圭選手みたいな世界で活躍し、さらにはメディア対応に秀でた選手がモータースポーツ界にはいません。

フェラーリのようなレースを行うためのメーカーと認知される情熱的なマシンがありません。

ヒーローが不在なのです。

また時代に即した情報発信として、発信力のある人達に興味を持ってもらえる工夫が必要です。

例えば、「ハロウィン」がここ数年で何故定着したかというのも参考になるかもしれません。

SNS等で情報発信力の高い若者が、仮装を楽しんでいることがここ数年のブームだと思われます。

「バイク」ではバイク好き芸人として、自分たちのバイク自慢やツーリングやレース等を発信しているのは良い傾向だと思います。

 

そして良い文化の定着というのは、簡単ではありません。

モータースポーツは選手とマシンとチームの競争で知識のない人には複雑なのに、見え方は同じところをグルグル回ってるくらいにしか思われません。

選手とマシンとチームの競争のドラマが伝わらないので、興味がない人には危ない競争という認知になります。

報道でクルマ・バイクの一般道での暴走行為や事故を、レースと同様に認識されていると業界内の人は愚痴ります。

しかしそういう発想が、文化を構築する活動の妨げになっているのではないでしょうか。

暴走行為を報道されたら愚痴るのではなく、モータースポーツ関係者としての積極的な安全の訴えをしていった方が興味を持たれると思います。

例えば格闘技に興味がない人から見れば、野蛮なケンカにと認識します。

関心のないスポーツはポジティブに捉えられません。

しかし、K1はスポーツエンターテイメントとなりました。

今では無くなってしまいましたが、ヒーローがいてメディアに露出し、時代に即した情報発信によって文化が築きあげられている途中だったと思います。

良い文化が確立できれば日本のメーカーも、ヨーロッパのメーカーのようにプロモーションにモータースポーツを積極的に活用できるので、モータースポーツの活性化につながるのではないでしょうか。

興味・関心を持ってもらえる施策をし、良い文化を作ることが人気回復には必要だと思います。

 

DRPでは、プロレーサーを育てるという一つの目標を基に、モータースポーツの活性化に俯瞰的に新しいアプローチで関わっていきたいと思います。

次回は、選手とマシンとチームという要素が重なり合って競い合うスポーツの難しさを、「モータースポーツは車の競争?選手の競争?」というお題で考えてみたいと思います。