FIA-F4選手権第5戦レースレポート

富士スピードウェイ(静岡県) 8月8日(土)第5戦決勝レース くもり

 

坪井翔 #36 FTRSスカラシップF4 TOM’S SPIRIT 予選5位 決勝4位

山田遼 #38 美人&DRP AKIBA FTRS ガレージ茶畑 予選19位 決勝20位

三笠雄一 #51 B-MAX RACING F110 B-max 予選11位 決勝リタイア

FIA-F4第5戦

今回はDRPメンバーの不甲斐ない結果が前提ですが、今までで見ていて一番つまらないレースだったのと、レースレポートは動画でも配信予定なので、私的所感で報告させていただきます。

まずレース前のドライバーズブリーフィングで海外レースの無謀な追い越しによるクラッシュシーン等を映像で上げ、FIA-F4のモラルハザードをレクチャーしていました。これはプロを目指す若者が大多数を占める参加者に対して、もちろん競い合うことが大前提ですが、生命に関わる安全性を第一に考えられたものと思われます。

それにもかかわらず、スタート直後から随所で無意味な接触が発生したばかりでなく、場内解説は「いい子過ぎる」とか「元気がない」等、観客に対してモータースポーツの醍醐味を誤解させるようなアナウンスがあったり、余計なクラッシュでレースを終了されたり後味の悪いレースだと感じました。

スタート直後の1コーナーでは、三笠選手が後続車両に突っ込まれ、玉突き事故のようにマシンの前後を破損しコースアウトしました。これの元となったのは三笠選手のさらに前にいた2台が、片方の無謀な追い越しにより接触したことが引き金になっています。無謀な接触追い越しをした選手は生き残り、片方はリタイア。三笠選手はこれを回避しようと減速し、そこに突っ込んできた選手はペナルティーを受け共にリタイア。なんとも後味の悪い感じです。

山田選手は好スタートを決め、1コーナーの混乱を回避し1周目を12位で戻ってきました。しかしその後、自らのミスで順位を落とし16位に。さらにはBコーナーで無謀な突っ込みにあい接触し、20位にまでポジションダウンしてしまいました。ミスがなければ、接触にも巻き込まれることなく更にポジションアップを狙えただけに悔いが残ります。

坪井選手は、1コーナーの混乱を巻き込まれることなく3位に。その後2位に浮上しますが、Bコーナーで無謀な追い越しを仕掛けられそれを回避したことにより、その後さらに背後の選手にも抜かれ4位に落ちてしまいます。よく見て接触を回避したことが「いい子過ぎる」と言う解説になったようです。スピードはあったのでまだ挽回の余地があったのですが、後方集団でコース上で身動きの取れないような接触があったためセーフティーカーが入ってしまいました。これだけならクラッシュ処理後に残り周回もあったのですが。今度はセーフティーカーランの最後尾で無意味な接触事故が発生し、さらに事故処理が増えてしまいました。場内解説で唯一賛同できたのがこの時の「残り周回が2周でも再スタートさせてレースが見たい」と言うところでしたが、セーフティーカーランのままゴールとなってしまいました。

プロを目指す若者が主体のレースなので「元気」があったほうがいいと思いますが、今回のレースは今まで以上に無謀な接触が増えただけではなく、「無謀な元気」があった者勝ちで途中終了というつまらないレースでした。

つまらないといえば、牧野選手の5戦中4勝と言う結果もです。今回のレースは、唯一勝てなかったレースでの坪井選手のディフェンスを自ら再現した強さと上手さは圧巻です。このままシーズンを独走してしまう勢を感じます。

DRPメンバーにとってはとても悔しいレースでしたが、まだ9戦残っているので挽回していってもらいたいと思います。それぞれのコメントはDRP CHANNELで放送させていただきます。

FIA-F4第5戦

 

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