2021 IPeSプロクラス最終戦前考察

2021 IPeSプロクラスは残り一戦となりました。

シリーズ賞金100万円が決まる最終戦前に、ここまでの戦いを考察していきたいと思います。

今シーズンから始まったプロクラスには、IPeSが認定した各カテゴリーのトップレーサーが集結しました。

各選手をカテゴリー別に見ると、まずは、

グランツーリスモスポーツプレーヤーから、

宮園選手、言わずと知れたGTS世界チャンピオン。

岡田選手、2020 IPeSチャンピオンでGTS国体京都代表。

SIMレーサーから、

武藤選手、iRacing日本人トッププレーヤーで、iRatingは世界TOP50!

SIMレーサー→リアルレーサーとして活躍する、

冨林選手、学生時代にGTS世界チャンピオンになり卒業後、リアルへ挑戦しスーパー耐久ST3クラスで2年連続チャンピオンに輝く。

VTuber KENT選手は、iRacingからリアルに挑戦し入門フォーミュラーでチャンピオンに輝いています。

リアルレーサー→IPeSに参戦

木村選手、FIA F4で今シーズンはチャンピオン争いを繰り広げ活躍中。

兒島選手、スーパーFJ岡山シリーズでチャンピオンに輝き、現在はエンジニアとして活躍中。

そしてリアルプロレーサーから

山下選手、スーパーGT500クラスとスーパーフォーミュラーで活躍中のリアルインタープロトプロレーサー。

坪井選手、スーパーGT500クラスとスーパーフォーミュラーで活躍中のリアルインタープロトプロレーサー。

いかがですか?

普通では対戦することないトップ選手が集結して、各カテゴリーが対等に対戦できる舞台がIPeSです。

それでは、ここまで5戦の戦いを振り返ってみましょう。

Rd.1 富士スピードウェイ

開幕戦で予選から速さをみせたのが冨林選手。

決勝レースも制し、2位木村選手とZENKAI RACINGがワンツーフィニッシュ。

リザルト: https://xyz-one.jp/archives/2472

Rd.2 富士スピードウェイ

第2戦も ZENKAI RACINGが速さをみせ木村選手と冨林選手の順でワンツーフィニッシュ。

KENT選手が2戦連続3位。

リザルト: https://xyz-one.jp/archives/2537

Rd.3 鈴鹿サーキット

第3戦は鈴鹿サーキットで勢力図が変わり、予選では武藤選手と宮園選手が速さを魅せる。

決勝レースは武藤選手が独走でポールトゥーウィン。リアルプロレーサーが巻き返し坪井選手2位、山下選手が3位。

リザルト:https://xyz-one.jp/archives/2550

Rd.4 富士スピードウェイ

富士を得意とする木村選手がポールトゥーウィンで2勝目を飾る。

ZENKAI RACINGが強さをみせ兒島選手が2位。

リザルト:https://xyz-one.jp/archives/2655

Rd.5 富士スピードウェイ逆走

現実ではありえない逆走は、各選手に好評でした。

各選手ともに走り慣れていないため、レースでは大波乱が起きるが、さすがの好バトルを展開。

特に第3セクターの下りセクションでは手に汗握る争いを魅せてくれました。

その中で、武藤選手が頭一つ飛び抜けポールトゥーウィンで2勝目を挙げる。

リザルト:https://xyz-one.jp/archives/2670

第5戦までのシリーズポイント

No.DriverTeamRd.1Rd.2Rd.3Rd.4Rd.5Rd.6TOTAL
177Yusuke TOMIBAYASHIZENKAI RACING2117861668
271Iori KIMURAZENKAI RACING162121462
346Sota MUTO465 Garage522132262
475Kojima_ZENKAI75ZENKAI eSportsTeam1010616648
444Kenta YAMASHITANTP RACING881281248
632Sho TSUBOINETZ NOVEL MIE64161036
712KENTMUSEE Athlete12124230
811Takuma MIYAZONOSTRASSE RACING4104826
91Mamoru OKADAAPEX RACING LIVERY22221018

ここまでを振り返るとハイレベルな接戦そのものですが、チャンピオン争いは3名に絞られました。

GTSからリアルレーサーに転身した冨林選手vsリアルレースからIPeSに挑戦している木村選手vs iRacingトップレーサー武藤選手。

予選もレースもコンスタントに速く、第5戦までの勝者はこの3名です。

カテゴリー別に見ると、リアルレースで活躍する選手が有利に見えますが、そこはIPeSのMODがリアルマシンのデータから作られプロレーサーが動きを監修しているので、このへんが一因にあるかもしれません。

一方でGTSプレーヤーが苦戦しているように見受けれれますが、そこにはプレイデバイスが関係していると思われます。

宮園選手も岡田選手もPS用のデバイスを使用していますが、IPeSの挙動を全て再現できず不利になっていると思われます。

特にレースディスタンスを維持することや、競り合いでの挙動で許容範囲が狭くミスが起きやすくなっています。

インタビューでデバイスのせいにしたくないとおっしゃっていましたが、予選での速さを見ると結果が付いてこないのはここに要因があると思われます。

真のドライビングテクニック日本一を決めるには、オフラインで通信環境もデバイスも同一条件にしなければいけないとも思いました。

プロレーサーはそうなると力を発揮します。

彼らの適応力は半端なく、デバイスが変わろうが、マシンが変わろうが、すぐに適応しトップレベルに持っていきます。

IPeS特別戦で坪井選手が2連覇したのは、プロレーサーの適応能力の凄さです。

山下選手も普段はシミュレーターを全くやっておらず、IPeS開催日にスタジオに来ていきなりプレイしています。

毎回、乗り始めは「絶対勝てない」とボヤキから始まりますが流石です。

シリーズチャンピオンとなり100万円を手にするのは、冨林選手か木村選手か武藤選手いずれかの最終戦勝者となります。(木村選手と武藤選手はPPとFLが必要で冨林選手は優勝で、他の2名が何位であろうがチャンピオン決定)

それとも4人目の勝者が、チャンピオン争いをかき乱すか?

シリーズ賞金は6位までに設定されており、一つの順位で賞金大きく変わるので最後まで激戦必至です。

そして最終戦は、11月16日21:00からスミガレチャンネルでLIVE配信予定です。

お楽しみに!

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