F4西日本シリーズ第4戦鈴鹿DRPレースレポート

8月17日(日)鈴鹿サーキット東コース 雨

☆参戦ドライバー
ゼッケン:92
ドライバー:坪井翔
マシン:美人&LTVフィールドDRP FC106
エントラント:FTRS
クラス:F4東西シリーズ FCクラス
F4西日本シリーズ第4戦は鈴鹿サーキット東コースで開催。前戦の鈴鹿ではFCクラスホンダ勢のラップタイムに遅れをとっていたが、今回は金曜日の練習走行から調子がよくトップタイムを記録。しかし、ホンダ勢トップとの差は僅差で、土曜日の練習走行でもさらにセットアップを煮詰めていく。その最終セッションは走りはじめからペースが良くタイム計測3周目でこのセッションのトップタイムを記録していたが、次の周にクラッシュしてしまった。チームは明日の予選と決勝に備えて、修復作業に取りかかった。

日曜日は9:40より予選開始。
坪井選手は、開始早々からクラストップタイムをマークし5周目に50.906を記録。その後、最終コーナーでコースアウトする車両があり全車タイムアップできない。黄旗解除後も気温の上昇でタイムアップする選手がいなく、総合4位、クラスポールポジションを獲得した。

決勝レース開始1時間前から雨が降りだし、コースはウェットコンディションに変化。チームはウェットセッティングに変更し坪井選手をグリッドへ送り出すが、スタート前に小雨に変化した。F4クラス3台に次ぐセカンドローについた坪井選手はスタートに集中力を高める。スタートの動き出しは良かったが、ストール気味になりその後の加速が鈍ってしまった。FCクラス2番手の福住選手に1コーナーでかわされ、総合5位クラス2番手に後退。2周目の2コーナーでF4クラスの1台がコースアウトし総合4位に浮上。総合2位を走るF4クラス車両はペースが遅く、FCクラス1位と2位の福住選手と坪井選手は詰まってしまう。3周目の最終コーナーで福住選手は総合2位のF4車両をパッシング、坪井選手もそのF4車両のスリップに付きメインストレートから1コーナーで、パッシングを試みるがブロックされ抜けない。ラップタイムが1秒以上遅い車両の執拗なブロックに阻まれ、8周目の1コーナーでようやく総合3位クラス2位に浮上。しかし、この4周の間にクラストップの福住選手に4秒もの差をつけられてしまった。その直後9周目に総合トップF4クラスの選手がドライビングスルーペナルティのため、坪井選手は総合2位に浮上。今シーズンの混走F4レースで初めてFCクラスが総合1位と2位を走ることとなり、ここから坪井選手の追い上げが始まる。前が開けて1秒以上ラップタイムを上げるが、福住選手も同様のため差は縮まらなかったが、この2台だけラップタイムが飛び抜けて速く、クラス3番手に大差を付け始める。雨がやみ路面の水量が減った14周目あたりから福住選手との差が縮まり始める。毎周クラスファステストタイムを更新するが、23周のチェッカーフラッグをトップとコンマ9秒差、クラス3位に20秒以上の差を付けて駆け抜けた。西日本シリーズポイントはクラス2位に浮上し、残り2戦で逆転チャンピオンに望みをつなぐ。
☆坪井選手コメント
「今回は勝てるレースだっただけに本当に残念です。鈴鹿東コースは多少のラップタイムの差では抜けないので、予選でポールポジションを獲得したまでは、前日のクラッシュを挽回できたと思いました。決勝もウェットコンディションは得意なので自信があり、F4クラスとのマシン差が縮まるので総合順位で表彰台も狙っていました。スタートはストール気味になりクラッチを踏み直してしまったので福住選手にかわされてしまいました。レースペースに自信があったのでチャンス伺っていましたが、ペースの遅いF4クラスを抜くのに時間がかかってしまい大きな差ができてしまいました。でも、路面状況が良くなるにつれて、差が縮まり始めたので毎周フルアタックしていました。あとわずかでしたが、スタートを決められなかったことが敗因です。チームと速い車を作ることができたので、迷惑を掛けた分、次の富士は絶対に勝ちたいと思います」
☆リザルト
92 坪井翔 美人&LTVフィールドDRP 予選4位(クラス1位) 決勝2位(クラス2位)
鈴鹿サーキットリザル

F4東日本シリーズ第5戦筑波DRPレースレポート

8月3日(日)筑波サーキット 筑波

☆参戦ドライバー
ゼッケン:2
ドライバー:三笠雄一
マシン:美人&LTV Racing DRP RK01
エントラント:ガレージ茶畑
クラス:F4東日本シリーズ
F4東日本シリーズ第5戦は筑波サーキットで開催。今回はFCクラスが不参加のため、エントリー8台と少し寂しいが、三笠選手のチャンピオンが決まる可能性がありメインレースと注目が集まる。三笠選手は筑波初走行ながら、金曜日、土曜日の練習走行でトップタイムをマークし、チャンピオン決定の期待がかかるとともに、本人には大きなプレッシャーとなる。

決勝レースの日曜日は35度を超える酷暑となり、フィジカルとタイヤ選択に悩まされる。というのも、練習走行でのベストタイム55.0秒はユーズドタイヤで記録したので、ニュータイヤが暑さにマッチしていなかった。すんなりとユーズドタイヤを選択したいところだが、予選と決勝の周回数にライフが持つかという心配もある。ライバル達は問答無用ニュータイヤを選択する中、三笠選手の判断で、ユーズドタイヤで挑むことに決めた。

10:55予選アタック開始と同時に一番でコースイン。ユーズドタイヤのため、1周目からライバルを大きく引き離す55.8秒をマーク。55.5秒、55.3秒、55.2秒、55.18秒とタイムを更新しトップタイムをキープするが、松井選手が55.144でトップタイムを更新。その翌周に山田選手が55.135を記録し、三笠選手は3番手に後退する。一度ピットインし、再度アタック開始。コンスタントに55.2秒台を記録するがなかなかベストを更新できない。そんな中、渾身のアタックで14周目に55.109を記録しトップ浮上!さらにラストアタックを試み最終コーナーで前車の背後についた瞬間に挙動を乱しコースアウトしてしまう。なんとかクラッシュを回避でき、ポールポジションを獲得することができたが、タイヤ左前後輪にフラットスポットを作ってしまい、決勝に不安要素を残してしまった。

スタートが得意な三笠選手は、決勝レースで難なくホールショットを奪う。しかし、直後の第1ヘアピンで、3番手4番手のマシンが接触し、コース上にストップしてしまいセーフティーカー先導となった。2台のマシンを回収するまでに6周を費やし、7周目からレース再開。ここでもローリングスタートを綺麗に決めてトップをキープするが、直後に山田選手と松井選手が迫る。10周目を過ぎると3番手松井選手が徐々に遅れをとり、三笠選手と山田選手の一騎打ちになる。その後常に山田選手のプレッシャーを受けるが、集中力を切らさずミスすることなく25周のチャンピオンを決めるチェッカーフラッグを受けた。
☆三笠選手コメント
「今年は、開幕戦のフォーミュラー初優勝から好調を維持して、念願の初チャンピオンを決めることができました。
これも偏に継続して応援してくださった皆さんのおかげです。
シーズンはまだ途中で日本一決定戦も残っていますし、レーシングドライバーの第一歩に過ぎませんので、プロに向かって今後も努力していきたいと思います。
でも本当に、タイヤのこともありスタートは緊張しました。。。
プレッシャーから解放されたので、今晩だけは余韻に浸りたいと思います!」
☆リザルト
2 三笠雄一 美人&LTV Racing DRP 予選1位 決勝1位
筑波サーキットリザルト