DRPのプロレーサーの定義は後回しにするとして、モータースポーツファンから見て日本人プロレーサーのNo.1は誰だとなると、いろいろな選手の名前が上がると思います。
速い選手(ポール獲得数)?強い選手(勝利数)?メーカーワークスドライバー?元F1レーサー?いろいろな尺度があると思います。
そこで、昨年のレース結果を数値化して独断と偏見でランキングを作ってみたいと思います。
まずは数値化する対象レースですが、やはり国内最速カテゴリーのスーパーフォーミュラーがトップでしょう。
次に最も人気のあるスーパーGTは外せないでしょう。なんせGTレースでは世界最速と言っていいですから。
その次に速いカテゴリとなるとF3になります。ラップタイムではGT500<F3<GT300です。
あとひとカテゴリーくらい対象にしたいのですが、スーパー耐久はプロとアマの耐久レース(GT300も一部そうですが)で6クラス混走ということで難しいので、86/BRZレースを対象としてみます。
はっきり言って速さではかなり見劣りしますが、このカテゴリーにはプロクラスが設定されていますし、ワンメイクレースなのでレーサーの比較には最適です。
この4カテゴリー(スーパーGTは2クラス)の各レース決勝順位をポイント化していきます。
各カテゴリー出走台数の上位約3分の1に加点していきます。
まず最速カテゴリーのスーパーフォーミュラー上位6位に各20・19・18・17・16・15ポイントを加点。
次に速いカテゴリーGT500クラス上位5位に各14・13・12・11・10ポイント。
GT300クラス上位6位に各9・8・7・6・5・4ポイント。
F3はGT300より速いのですがレース数が2倍なので、上位3位に各5・4・3ポイント。
そして86/BRZレースはプロクラスとはいえ本当のプロレーサーが少ない(失礼)ので、上位3位に各3・2・1ポイント。
ポイントの配分ですが単純に順位をつける為だけなので、レースのシリーズポイントのようなボーナスポイントはつけていません。
また単純に、速さ順のカテゴリーにポイントを1点づつ順にしています。(シートを獲得しづらい順とも言えます)
GT500はスーパーフォーミュラー並みのポイントとしてもいいのではという意見もあると思いますが、2人一組なのでこのポイントにしました。
ポールポジションはという意見もあると思いますが、プロは結果重視ですし、予選で上位にいないと決勝も上位に入るのは難しくなるのであえて加点しません。
こうすると当然、スーパーフォーミュラーとGT500を掛け持ちしている選手しか上位になりません。
トップカテゴリーのシートを獲得できるには、速さもさることながらプロとしての資質も必要なので当然だと思います。
だいたい想像がつくと思いますが、2015年のレース結果を集計してみましょう。
日本人トッププロレーサーは!
スーパーフォーミュラーでチャンピオンとなった、 石浦選手です。
2位 中嶋選手
3位 山本選手
4位 野尻選手
5位 平川選手
6位 安田選手
7位 高星選手
8位 小林選手
9位 松田選手
10位 伊沢選手・立川選手
以上となりました!
ちなみに2014年の1位は、同じくスーパーフォーミュラーでチャンピオンとなった中嶋選手、2位石浦選手と安定です。
2014年もトップ10に入っていたのは、山本選手、平川選手、松田選手です。
今年国内復帰でスーパーフォーミュラー1カテゴリーでトップ10入りの小林選手は流石です。
また、スーパーフォーミュラーとGT500に参戦していない選手でトップ10入りしたのは高星選手のみです。
ちなみに2014年は、6位だった谷口選手のみでした。
海外レースも加算すると、中嶋選手は変わらず、20位の千代選手が上位に入ったと思います。
【2015年総合ランキング】
ランキング上位選手は、ほぼメーカー契約選手です。
このメーカー系の選手は、実業団とか社会人野球選手みたいなものだからプロとは言えないと言う意見もありますが、他のスポーツとは比べられないと思います。
ましてやモータースポーツには、プロ団体もプロテストもありませんし、トップカテゴリーのF1でさえ似たようなものですから(テストの代わりにライセンスがあります)
したがってプロとアマの線引きが曖昧ですが、このランキングで線を引くとするとどの辺でしょうか?20位あたり?
そんなこと言ったら谷口選手に怒られそうですが、DRPではプロレーサーの例として、谷口選手や藤井選手を例とさせていただき、
本当のプロレーサーとは「ファンが共感し応援してくれることにより対価を得られるレーサー」と定義しています。
非メーカー系で毎年シートを確保し結果を残している選手こそプロフェッショナルです。
そして、このポイント対象外のレース参戦は、プロ以外は100%持ち込み(自費orスポンサーマネー)です。
したがってメーカー契約選手となるか、プロとしての資質を身に付けるしかありません。
毎年リセットされ、ふるいにかけられる厳しい世界です。
そろそろ各カテゴリーのシートも確定してきました。
さて2016年はどんな結果となるのでしょうか?
坪井選手はどの辺まで食い込んでくるか!?