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モータースポーツは車の競争?選手の競争?
モータースポーツにあまり興味のない初心者の方に、ルールや見方を説明するのはとても難しいです。
予選の仕組みとスタートポジション。
なぜピットインするのかしないのか。
いろいろなマシンが走っているようで実は皆一緒だったり。
なぜ乗用車がスーパーカーより速いのかとか。
F1と何が違うのかとか。
一通り説明が終わると必ず聞かれるのが「何キロくらい出るんですか?」あるあるネタです。
モータースポーツは、他のスポーツと比べるとカテゴリーが多数あり、ルールよりもレギュレーションが見え辛く複雑で、勝敗の要素も多岐にわたり初心者には分かりづらいと思います。
モータースポーツフリークからすると、マラソンって淡々と抜きつ抜かれつがたいして無くて、2時間以上TV中継してるのが不思議に思っていましたが、一般視聴者からするとわかりやすくて観戦しやすいのかもしれません。
野球にしてもサッカーにしても、自分ができないことをしている選手への応援と感動が視聴者になるのだと思います。
その辺がモータースポーツと比べるとはるかにわかりやすいと思います。
モータースポーツはというと選手が一生懸命頑張っている姿が見え辛く、そもそもレースの順位はレーサーの順位なのかマシンの順位なのか見る人によって変わります。
そしてなんとなく興味を持って知識がついてくると、F1が基準となるので他のカテゴリーは物足りなくなります。
例えば国内のカテゴリーでいうと、スーパーGTは華やかで耐久レースは面白く盛り上がっているけれどレーサーの真の速さがわからないとか、スーパーフォーミュラーがワンメイクレースだからバトルが少なく退屈だから観客が集まらないとか。
車メーカーからすると速いマシンを開発しているので車の競争です。
選手からすると誰もが自分が一番速いと思ってレースに挑んでいるので選手の競争です。
そして、マシンをセットアップし選手と戦略をたてるチームの競争でもあります。
これを競馬に置き換えてみましょう。
マシンは馬でここでの性能は血統です。
選手は騎手です。
チームは厩舎でここでのセットアップは調教です。
競馬騎手が血統の良い競走馬を速く調教できる強い厩舎で騎乗できないと勝てないのと同じように、レーサーも自身の速さの他に、速いマシンと強いチームで乗れないと勝てません。
競馬はあくまでも賭けの対象が馬であり馬の競争ですが、騎手が敗因を馬や厩舎のせいにしているのを見たことも聞いたこともありません。
それがプロの選手(騎手)だと思います。
そこで、モータースポーツは“チームプレー”として観戦するのが良いのではないでしょうか?
とは言え、なかなかその辺が見づらい原因が、観客への情報の少なさです。
競馬新聞くらいの情報を提供してあげれば、マシンとレーサーとチームの要素が相対的に見ることができ、新たなるモータースポーツフリークが増えるのではないでしょうか?
競馬のように、リアルタイムで中継を手元で観れたら観客は喜ぶのではないでしょうか?
また景品法の兼ね合いもあると思いますが、レースもギャンブルではなく観客者全員が参加出来るオッズゲームを取り入れたり参加型にしたらより面白くなると思います。
モータースポーツをより多くの人に興味を持ってもらうには、好きな人に只観てもらうではなく、エンターテイメント性を高めより観戦しやすくする施策が必要だと思います。
そして、マシンとレーサーとチームの“チームプレー”による競いで、感動と興奮を楽しんでもらえればモータースポーツ文化が構築されていくのではないでしょうか?
このような新しい発想でDRPでは、選手サイドからレイティングスポンサーというものを立ち上げました。
さて次回は、より多くの人にレーサーに興味を持っていただけるように、レーサー事情や、国内レースで誰が一番速いのか?をランキングにして情報提供してみたいと思います。