FIA-F4第8戦レースレポート

s3h

鈴鹿サーキット(三重県) 8月30日(日)第8戦決勝レース 雨

坪井翔 #36 FTRSスカラシップF4 TOM’S SPIRIT 予選1位 決勝 優勝

三笠雄一 #51 B-MAX RACING F110 B-max 予選21位 決勝22位

FIA-F4第8戦

☆8月30日(日)8:15〜 第8戦決勝レース

 前日の夕方から降り続いた雨は、早朝に一旦止んだものの厚い雲が覆う。当然路面コンディションはウェットで、全車レインタイヤでスタートが切られた。フロントロー2番手の坪井選手は、今シーズン一番のスタートダッシュを決めて、1コーナーから差を広げてトップを奪う。その後も好ペースを維持し、このペースにかろうじてついてこれるのが牧野選手ただひとりだった。終始危なげない走りで、第6戦からの連勝を3に伸ばすことができた。三笠選手は昨日同様混戦で、ペースの遅いマシンに終始引っかかってしまった。シーズン前半戦も接触を受けたりトラブルが出たりと決して良い流れだはなかったが、完走しての順位としては信じられない18位フィニッシュとなってしまった。

*今大会より山田遼選手が欠場となってしまいましたが、早期に復帰できるように引き続き応援よろしくお願いいたします。

FIA-F4第8戦

☆坪井選手コメント

 やりました!これで牧野選手に勝ち星も並びシリーズも3ポイントに迫ったので、やっと振り出しに戻った感じです。正直、第5戦終了時点ではヤバイと焦りがありました。でも去年の状況を考えれば、1勝してましたし諦めないことにより今年に繋がったので、モチベーションを切らさずの努力した結果がこの3連勝にだと思います。それにあの時点では、シリーズチャンピオン争いをできるのはボクだけだと思ってましたので!公式練習から調子が良くマシンも仕上がっていましたが、結構荒れていたので、チームの戦略として予選では早めにタイムを出せるように燃料をギリギリでいきましたので、後半早々にピットインしたのは予定通りです。第7戦のスタートはちょっとミスしてしまいました。牧野選手は抑えられそうだったので、カバーしたところを好スタートの平木選手にやられてしまいました。ペース的には問題なかったのですが、コーナーで迫るとダウンフォースが抜け直線で抜けず、ドライのままでは厳しかったと思います。ところどころで変わる雨脚に細心の注意をはらって平木選手のリヤタイヤに注目していました。そのおかげでスプーンで生き残ることができました。雨もそうですが思い返すと、勝因は1周目のS字で2位をキープできたことと、その後の牧野選手のプレッシャーが無かったことだと思います。第8戦のは昨日の失敗を帳消しにできたバツーカースタートが決まりました。鈴鹿で初のレインを1周走った時点でいける感触がありました。雨が降っていなかったので路面は良くなると想定していたので、タイヤの状況に気をつけていました。次の菅生は去年レースをしましたし、事前テストもできているので自信があります。この良い流れを切らさず油断せずに準備していきたいと思います。

FIA-F4第8戦

☆三笠選手コメント

 一昨年以来の鈴鹿サーキットで、練習走行から絶不調でした。マシンのセッティングもそうですが、自分自身の走りもどこかまとまってなくて、いろいろ試してみたものの解決策が見出だせませんでした。やはりレベルの高いレースでは、事前テストの重要性を痛感させられました。予選は気持ちを切り替えて挑みましたが、状況に変化はなくタイムが伸びずに焦りました。途中ピットインして空気圧をチェックしてもらい再度アタックを試みましたが、なす術無しという感じでした。今シーズン最低のありえない予選順位で落ち込みました。しかし、自分一人で戦っているわけでは無いので、プロレーサーになるためにも問題点の認識と改善策を見出すためにできることを決勝レースでやろうと気持ちを切り替えて第7戦に挑みました。中盤の混戦の中でのバトルだったのでいろいろ試みましたが、ストレートスピードというよりも立ち上がりのからの伸びが周りに劣っていたように感じました。コーナで詰めてもストレートで引き離され、立ち上がり重視のラインを取ってもスリップを使えず混戦から抜け出すことができませんでした。第8戦のウェットコンディションでも状況は変わらず、ずっとペースの遅いマシンに引っかかっていました。そうこうしているうちに渋滞の後ろから抜かれてしまったので、最後は意地を見せてダンロップコーナーで飛び込みました。次の菅生は去年唯一勝てなかったサーキットですが、経験がありますし走った感じは嫌いでは無いので、事前テストも設定してもらったので、問題点をしっかり改善したいと思います。ドライバーズポイントもそうですが、チームポイントもここ最近全く貢献できていないので、応援していただいている皆様とチームのために巻き返したいと思います。

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FIA-F4第7戦レースレポート

鈴鹿サーキット(三重県) 8月29日(土)予選・第7戦決勝レース くもり

坪井翔 #36 FTRSスカラシップF4 TOM’S SPIRIT 予選1位 決勝 優勝

三笠雄一 #51 B-MAX RACING F110 B-max 予選21位 決勝22位

 

FIA-F4第7戦

☆8月29日(土)11:50〜 公式予選

 今大会は夏の耐久レースの歴史を受け継ぐ鈴鹿1000kmのサポートレースなので、今までのタイムスケジュールとは少し変則進行となる。前々日からの練習走行で好調な坪井選手は、序盤から精力的にタイムアタックを敢行し5周目に全体ベストタイムを記録。その後、渋滞を回避し再度アタックを試みるがクリアラップが取れず10分以上残してピットイン。三笠選手は途中ピットインしながらも予選時間いっぱいを走行に充てるが、練習走行からの不調解決が見られずタイムが伸びない。第5戦は坪井選手がポールポジション、三笠選手21番手スタート。第6戦は坪井選手2番手、三笠選手17番手スタートとなった。

FIA-F4第7戦

FIA-F4第7戦

☆8月29日(土)16:30〜 第7戦決勝レース

 ポールポジションの坪井選手とフロントロー牧野選手はいまいちのスタートで、好スタートを決めた3番手平木選手がホールショットを奪う。2コーナーを立ち上がりサイドバイサイド外側の坪井選手は、牧野選手を抑えきりS字に進入する。三笠選手も好スタートを決めるが、1コーナーの大混戦で行き場がなくポジションキープとなってしまう。1周目から平木選手、坪井選手と牧野選手が後続を引き離す。その後徐々にトップ争いから牧野選手が少し遅れ、7周目からパラパラと雨が降り始める。そして、西コースでは水しぶきが上がり始めた最終周のスプーンカーブでトップ平木選手がオーバーラン。坪井選手は難なくトップに立ち今シーズン2勝目を勝ち取った。三笠選手は終始混戦の中のバトルで一時16位まで順位を上げるが、最終周の1コーナーでオーバーランしてしまい22位フィニッシュとなった。

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FIA-F4選手権第6戦レースレポート

富士スピードウェイ(静岡県) 8月9日(日)第6戦決勝レース 晴れ

 

坪井翔 #36 FTRSスカラシップF4 TOM’S SPIRIT 予選4位 決勝 優勝

三笠雄一 #51 B-MAX RACING F110 B-max 予選10位 決勝9位

山田遼 #38 美人&DRP AKIBA FTRS ガレージ茶畑 予選18位 決勝19位

FIA-F4第6戦

 前日の後味の悪いレースとそれぞれの悔しい気持ちを晴らすかのような青空が広がった。4番手スタートの坪井選手は、今シーズン一番のスタートを決めて2位で1コーナをクリア。10番手スタートの三笠選手も7・8番手あたりで侵入するものの、イン側から押し出されてポジションアップならず。18番手スタートの山田選手も三笠選手と同様の状況のスタートとなった。坪井選手は、昨日の鬱憤を晴らすかのような走りで序盤早々にトップに立ち後続を引き離しにかかる。三笠選手と山田選手はそれぞれのポジションでのバトルで抜きつ抜かれつのレース展開となる。一時独走態勢になったかと見られた坪井選手は、終盤ペースダウンし2位の選手が迫るが逃げ切り、有言実行のトップチェッカーでシリーズ2勝目を上げた。三笠選手と山田選手は、それぞれ悔しい9位と19位でフィニッシュとなった。

FIA-F4第6戦

☆坪井選手コメント

 公式練習から調子が良く、マシンも仕上がっていたので自信を持って予選に挑みました。しかし、オーバー傾向にセッティングしていたマシンはアンダーで、想定タイムに遠く及びませんでした。金曜日の予選シミュレーションからマシンのセッティングも変えず、路面コンディションもGTが走る前なので大きく変わらなかったのに、タイヤのグリップ感がまるで違いました。それでも、レースではでスタートを無事に決められれば勝てる自信はありました。第5戦は無難にスタートを決め、1コーナーの混乱にも巻き込まれず3位に上がれたので、あとはどうやってレースを組み立てるかを冷静に考えていました。無理なパッシングをせずに2位に上がりトップの牧野選手にも仕掛けていましたが、ダンロップコーナーで強引に入られました。避けなければ確実に当たっていました。第4戦の二の舞だけはさけたかったのとまだ周回数も残っていたので、また抜き返す余裕がありました。しかし、そこでタイムロスしたおかげで、後続にスリップを使われ4位に落ちた後でSC導入になってしまいました。SC明けを狙っていたのですが、タイムオーバーで不完全燃焼となってしまいました。2連勝を狙っていましたがレースなので仕方ないと気持ちを入れ替えて第6戦に挑みました。第5戦同様スタートさえ無事に乗り切れば自信があったので、2位に上がれた時は勝てる確信がありました。昨日のレースのように何が起こるかわからないので、早めにアクションを起こし、トップに立ってからも全力でプッシュしました。後半の数周はリアタイヤのグリップが落ちかなり厳しかったです。それでも残り周回数と2位とのギャップを見ながらなんとか逃げ切ることができました。シリーズポイントはトップに迫れたのですが、有効ポイント制を考えると、次戦以降も勝ちを積みかさねていきたいと思います。

FIA-F4第6戦

☆三笠選手コメント

 事前テストができていなかったのですが、公式練習は体調不良を考えるとなかなか良いタイムが出ていました。前日まで40度近い熱が出ていたので予選と第5戦は体力が心配でしたが、体の調子は良かったもののマシンの調子が悪くなってしまいました。公式練習までは素直にコーナリングできていたのですが、予選では全然マシンが曲がらずタイムが出ませんでした。想定外の予選順位になってしまいましたが、第5戦は得意のバツーカースタートを決めて1コーナーに侵入しましたが、前の3ワイドが接触しアウト側に来たため避けようとしたところ、今度は後ろから凄い勢いで突っ込まれてしまいました。そのおかげでスピンしコースアウトしてしまいほぼ最後尾まで落ちてしまいました。マシンは前後共に接触していたので、バランスが悪かったのですが、なんとかポイント圏内まで上がれるように努力しました。SCが入りチャンスかと思いましたが、マシンのハンドリングが酷くリタイアを決めました。トップ争いに加われる位置にいただけに悔しかったのですが、第6戦は一つポジションが前からスタートできるので気持ちを切り替えました。第6戦もバツーカースタートを決めて2台抜いたのですが、アウト側にポジションを取っていたため押し出されてしまいました。昨日の様な接触だけは避けたかったので順位を落としてしまいましたが、仕切り直してポジションアップを仕掛けました。タイヤが温まる序盤はペースが良く7位まで挽回し、トップグループも見えていました。しかしタイヤが温まるとアンダーが強くなり予選の時の状況になってしまいました。その後、再度抜き返されてしまい9位フィニッシュと不甲斐ない結果になってしまいました。やはり事前準備ができていないと前に行けないレベルのレースという反面、予選で前にいないと中盤以降ではトラブルに巻き込まれてしまう難しいレースだと再認識させられました。次戦以降はとにかく勝ちにこだわって努力していきます。

FIA-F4第6戦

☆山田選手コメント

 今回のレースは次戦以降の参戦資金を集めるためにも、結果を求めると同時に速さをアピールできる様に挑みました。事前練習は資金の問題で充分にはできませんでしたが、チームとサポーター様のおかげでマシンは良くなりました。その結果、公式練習では前回大会よりもポジションを上げることができ、トップグループとのタイム差もかなり縮まりました。しかし予選ではスリップをうまく使うことができず、公式練習で後ろを走っていた選手には逆にスリップを使われてしまいました。その選手が出したタイムが予選トップ5だったので悔やまれます。前回と予選順位がほとんど変わっていないので、決勝レースは前回の反省点を思い出しシングルフィニッシュを目指しました。第5戦のスタートはいつも通りうまく決まり、1コーナーのアクシデントもうまくかわせたので、12位までジャンプアップすることができました。しかし、混戦数珠繋ぎのポジションなので、少しのミスで大きく順位を落としてしまいました。ポジションを落とすと接触にもあいさらにポジションを落とすという悪循環になってしまいました。第6戦は2つポジションが上がりうまくスタートを決められたのですが、1コーナーでのポジション取りが悪くジャンプアップできませんでした。またもや混戦数珠繋ぎの集団でのバトルでストレートでの抜きつ抜かれつが激しい状況でした。順位を徐々に上げラストラップまでに15位まで上がりました。しかし、混戦は変わらずダンロップコーナーでのミスにより、19位までポジションを落としてしまいました。正直現状では、次戦以降の参戦のめどが立っていない状況です。自分の不甲斐なさに悔いが残る結果となってしまいましたが、この経験を無駄にせず諦めずに努力していきたいと思います。

 

【新発想のマネークリップ】s3h.jp

FIA-F4選手権第5戦レースレポート

富士スピードウェイ(静岡県) 8月8日(土)第5戦決勝レース くもり

 

坪井翔 #36 FTRSスカラシップF4 TOM’S SPIRIT 予選5位 決勝4位

山田遼 #38 美人&DRP AKIBA FTRS ガレージ茶畑 予選19位 決勝20位

三笠雄一 #51 B-MAX RACING F110 B-max 予選11位 決勝リタイア

FIA-F4第5戦

今回はDRPメンバーの不甲斐ない結果が前提ですが、今までで見ていて一番つまらないレースだったのと、レースレポートは動画でも配信予定なので、私的所感で報告させていただきます。

まずレース前のドライバーズブリーフィングで海外レースの無謀な追い越しによるクラッシュシーン等を映像で上げ、FIA-F4のモラルハザードをレクチャーしていました。これはプロを目指す若者が大多数を占める参加者に対して、もちろん競い合うことが大前提ですが、生命に関わる安全性を第一に考えられたものと思われます。

それにもかかわらず、スタート直後から随所で無意味な接触が発生したばかりでなく、場内解説は「いい子過ぎる」とか「元気がない」等、観客に対してモータースポーツの醍醐味を誤解させるようなアナウンスがあったり、余計なクラッシュでレースを終了されたり後味の悪いレースだと感じました。

スタート直後の1コーナーでは、三笠選手が後続車両に突っ込まれ、玉突き事故のようにマシンの前後を破損しコースアウトしました。これの元となったのは三笠選手のさらに前にいた2台が、片方の無謀な追い越しにより接触したことが引き金になっています。無謀な接触追い越しをした選手は生き残り、片方はリタイア。三笠選手はこれを回避しようと減速し、そこに突っ込んできた選手はペナルティーを受け共にリタイア。なんとも後味の悪い感じです。

山田選手は好スタートを決め、1コーナーの混乱を回避し1周目を12位で戻ってきました。しかしその後、自らのミスで順位を落とし16位に。さらにはBコーナーで無謀な突っ込みにあい接触し、20位にまでポジションダウンしてしまいました。ミスがなければ、接触にも巻き込まれることなく更にポジションアップを狙えただけに悔いが残ります。

坪井選手は、1コーナーの混乱を巻き込まれることなく3位に。その後2位に浮上しますが、Bコーナーで無謀な追い越しを仕掛けられそれを回避したことにより、その後さらに背後の選手にも抜かれ4位に落ちてしまいます。よく見て接触を回避したことが「いい子過ぎる」と言う解説になったようです。スピードはあったのでまだ挽回の余地があったのですが、後方集団でコース上で身動きの取れないような接触があったためセーフティーカーが入ってしまいました。これだけならクラッシュ処理後に残り周回もあったのですが。今度はセーフティーカーランの最後尾で無意味な接触事故が発生し、さらに事故処理が増えてしまいました。場内解説で唯一賛同できたのがこの時の「残り周回が2周でも再スタートさせてレースが見たい」と言うところでしたが、セーフティーカーランのままゴールとなってしまいました。

プロを目指す若者が主体のレースなので「元気」があったほうがいいと思いますが、今回のレースは今まで以上に無謀な接触が増えただけではなく、「無謀な元気」があった者勝ちで途中終了というつまらないレースでした。

つまらないといえば、牧野選手の5戦中4勝と言う結果もです。今回のレースは、唯一勝てなかったレースでの坪井選手のディフェンスを自ら再現した強さと上手さは圧巻です。このままシーズンを独走してしまう勢を感じます。

DRPメンバーにとってはとても悔しいレースでしたが、まだ9戦残っているので挽回していってもらいたいと思います。それぞれのコメントはDRP CHANNELで放送させていただきます。

FIA-F4第5戦

 

【新発想のマネークリップ】s3h.jp

FIA-F4選手権FSWレースウィークレポート

明日より始まるFIA-F4選手権第5戦・第6戦の練習走行が、木曜日4セッション金曜日3セッション富士スピードウェイにて行われました。

総合トップに坪井選手、40度近い発熱ながら5番手の三笠選手、トップ10入りまでコンマ2秒の15番手山田選手とそれぞれ上々の仕上がりです。

練習走行リザルト:http://fiaf4.jp/files/20150806_all.pdf

 

そして、優勝候補筆頭の坪井選手がオートスポーツwebさんに取り上げていただきました。

若手の新登竜門、FIA-F4ドライバーに聞く:其の1:http://as-web.jp/news/info.php?c_id=4&no=67129

 

明日の予選と第5戦決勝は、ライブツイートさせていただきます。https://twitter.com/xyzstaff

応援よろしくお願いいたします!

 

【新発想のマネークリップ】s3h.jp