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FIA-F4選手権第6戦レースレポート

富士スピードウェイ(静岡県) 8月9日(日)第6戦決勝レース 晴れ

 

坪井翔 #36 FTRSスカラシップF4 TOM’S SPIRIT 予選4位 決勝 優勝

三笠雄一 #51 B-MAX RACING F110 B-max 予選10位 決勝9位

山田遼 #38 美人&DRP AKIBA FTRS ガレージ茶畑 予選18位 決勝19位

FIA-F4第6戦

 前日の後味の悪いレースとそれぞれの悔しい気持ちを晴らすかのような青空が広がった。4番手スタートの坪井選手は、今シーズン一番のスタートを決めて2位で1コーナをクリア。10番手スタートの三笠選手も7・8番手あたりで侵入するものの、イン側から押し出されてポジションアップならず。18番手スタートの山田選手も三笠選手と同様の状況のスタートとなった。坪井選手は、昨日の鬱憤を晴らすかのような走りで序盤早々にトップに立ち後続を引き離しにかかる。三笠選手と山田選手はそれぞれのポジションでのバトルで抜きつ抜かれつのレース展開となる。一時独走態勢になったかと見られた坪井選手は、終盤ペースダウンし2位の選手が迫るが逃げ切り、有言実行のトップチェッカーでシリーズ2勝目を上げた。三笠選手と山田選手は、それぞれ悔しい9位と19位でフィニッシュとなった。

FIA-F4第6戦

☆坪井選手コメント

 公式練習から調子が良く、マシンも仕上がっていたので自信を持って予選に挑みました。しかし、オーバー傾向にセッティングしていたマシンはアンダーで、想定タイムに遠く及びませんでした。金曜日の予選シミュレーションからマシンのセッティングも変えず、路面コンディションもGTが走る前なので大きく変わらなかったのに、タイヤのグリップ感がまるで違いました。それでも、レースではでスタートを無事に決められれば勝てる自信はありました。第5戦は無難にスタートを決め、1コーナーの混乱にも巻き込まれず3位に上がれたので、あとはどうやってレースを組み立てるかを冷静に考えていました。無理なパッシングをせずに2位に上がりトップの牧野選手にも仕掛けていましたが、ダンロップコーナーで強引に入られました。避けなければ確実に当たっていました。第4戦の二の舞だけはさけたかったのとまだ周回数も残っていたので、また抜き返す余裕がありました。しかし、そこでタイムロスしたおかげで、後続にスリップを使われ4位に落ちた後でSC導入になってしまいました。SC明けを狙っていたのですが、タイムオーバーで不完全燃焼となってしまいました。2連勝を狙っていましたがレースなので仕方ないと気持ちを入れ替えて第6戦に挑みました。第5戦同様スタートさえ無事に乗り切れば自信があったので、2位に上がれた時は勝てる確信がありました。昨日のレースのように何が起こるかわからないので、早めにアクションを起こし、トップに立ってからも全力でプッシュしました。後半の数周はリアタイヤのグリップが落ちかなり厳しかったです。それでも残り周回数と2位とのギャップを見ながらなんとか逃げ切ることができました。シリーズポイントはトップに迫れたのですが、有効ポイント制を考えると、次戦以降も勝ちを積みかさねていきたいと思います。

FIA-F4第6戦

☆三笠選手コメント

 事前テストができていなかったのですが、公式練習は体調不良を考えるとなかなか良いタイムが出ていました。前日まで40度近い熱が出ていたので予選と第5戦は体力が心配でしたが、体の調子は良かったもののマシンの調子が悪くなってしまいました。公式練習までは素直にコーナリングできていたのですが、予選では全然マシンが曲がらずタイムが出ませんでした。想定外の予選順位になってしまいましたが、第5戦は得意のバツーカースタートを決めて1コーナーに侵入しましたが、前の3ワイドが接触しアウト側に来たため避けようとしたところ、今度は後ろから凄い勢いで突っ込まれてしまいました。そのおかげでスピンしコースアウトしてしまいほぼ最後尾まで落ちてしまいました。マシンは前後共に接触していたので、バランスが悪かったのですが、なんとかポイント圏内まで上がれるように努力しました。SCが入りチャンスかと思いましたが、マシンのハンドリングが酷くリタイアを決めました。トップ争いに加われる位置にいただけに悔しかったのですが、第6戦は一つポジションが前からスタートできるので気持ちを切り替えました。第6戦もバツーカースタートを決めて2台抜いたのですが、アウト側にポジションを取っていたため押し出されてしまいました。昨日の様な接触だけは避けたかったので順位を落としてしまいましたが、仕切り直してポジションアップを仕掛けました。タイヤが温まる序盤はペースが良く7位まで挽回し、トップグループも見えていました。しかしタイヤが温まるとアンダーが強くなり予選の時の状況になってしまいました。その後、再度抜き返されてしまい9位フィニッシュと不甲斐ない結果になってしまいました。やはり事前準備ができていないと前に行けないレベルのレースという反面、予選で前にいないと中盤以降ではトラブルに巻き込まれてしまう難しいレースだと再認識させられました。次戦以降はとにかく勝ちにこだわって努力していきます。

FIA-F4第6戦

☆山田選手コメント

 今回のレースは次戦以降の参戦資金を集めるためにも、結果を求めると同時に速さをアピールできる様に挑みました。事前練習は資金の問題で充分にはできませんでしたが、チームとサポーター様のおかげでマシンは良くなりました。その結果、公式練習では前回大会よりもポジションを上げることができ、トップグループとのタイム差もかなり縮まりました。しかし予選ではスリップをうまく使うことができず、公式練習で後ろを走っていた選手には逆にスリップを使われてしまいました。その選手が出したタイムが予選トップ5だったので悔やまれます。前回と予選順位がほとんど変わっていないので、決勝レースは前回の反省点を思い出しシングルフィニッシュを目指しました。第5戦のスタートはいつも通りうまく決まり、1コーナーのアクシデントもうまくかわせたので、12位までジャンプアップすることができました。しかし、混戦数珠繋ぎのポジションなので、少しのミスで大きく順位を落としてしまいました。ポジションを落とすと接触にもあいさらにポジションを落とすという悪循環になってしまいました。第6戦は2つポジションが上がりうまくスタートを決められたのですが、1コーナーでのポジション取りが悪くジャンプアップできませんでした。またもや混戦数珠繋ぎの集団でのバトルでストレートでの抜きつ抜かれつが激しい状況でした。順位を徐々に上げラストラップまでに15位まで上がりました。しかし、混戦は変わらずダンロップコーナーでのミスにより、19位までポジションを落としてしまいました。正直現状では、次戦以降の参戦のめどが立っていない状況です。自分の不甲斐なさに悔いが残る結果となってしまいましたが、この経験を無駄にせず諦めずに努力していきたいと思います。

 

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