11月24日(日)鈴鹿サーキット 晴れ
☆参戦ドライバー
ゼッケン:92
ドライバー:坪井翔
マシン:美人&LTVフィールドDRP FC106
エントラント:FTRS
クラス:F4東西シリーズ FCクラス
F4西日本シリーズ第6戦は、FCクラスにとって今期最終戦となり鈴鹿サーキットで開催。FCクラスのチャンピオンはすでに決定してしまっているが、目下クラス2位の坪井選手は、ランキング2位キープと今期初優勝に挑む。前回の鈴鹿ではポールポジションを獲得しており、課題はスタートなので、マシンのセットアップよりもスタートと走り方の練習に重点を置く。木曜日と金曜日の練習走行は、クラスの違うマシンとの混走セッションのため、クリアラップがとれずライバルとの直接比較ができない。しかし、坪井選手もマシンも調子がよくクラストップタイムを記録する。
土曜日の予選では、練習走行でのデータから走り始めの3周目にタイムが出ることがわかっていたので、その周にクリアラップをとれるようにコースインする。予定通り、3周目に2’04.316の好タイムを記録。その後もほぼ同タイムでラップするが、記録更新は難しいと判断し8周目に早々とピットイン。結果、クラス2番手にコンマ5秒以上の大差をつけて、今季3度目のポールポジションを獲得した。ライバルとの予選でのラップタイムを比較すると、毎周1秒近い差を築いているため決勝は自信が持てる。
日曜日の決勝は、いつもの僅差の戦いから解放され自信に満ちた坪井選手の表情がうかがえた。総合4番手、セカンドローイン側からスタートを迎える。シグナルブラックアウトの瞬間、スタートの反応が悪く総合5、6番手のF4クラスに先に行かれてしまうが、総合3番手のF4クラスのマシンが完全に出遅れたため、1コーナーは総合5番手で進入。しかし、イン側が詰まってしまった為に、2コーナーをアウト側からFCクラス2番手の福住選手にかぶされてしまいクラス2番手にポジションダウンしてしまう。続くS時は福住選手の背後に付け、すかさず逆バンクで並びかけ、ダンロップコーナーでクラストップのポジションを奪い返した。ペースの良い坪井選手は、すぐさま総合4番手F4クラスのマシンに追いくが、立ち上がりとストレートスピードが速くパッシングに至らない。4秒台のペースで走れることがわかっていたが、コーナーで追いついてもストレートで離されてしまう為、総合4番手のF4クラスのペースに付き合わされることとなってしまう。それでも後ろを走るFCクラスのライバルは、このペースに付いてくるのが精一杯で坪井選手のポジションを脅かすまでには至らない。その後終始行く手を阻まれるが、冷静にペースを乱すことなくファステストラップ更新しながら10周を走りきり、今季初勝利を手に入れた。この結果で坪井選手は、FCクラスランキング2位で2014年のシリーズを締め括ることができた。
☆坪井選手コメント
「今シーズン未勝利で終わるわけにはいかないので、今回のレースは事前にチームと話あったり、S-FJのマシンでトレーニングを積ましてもらったり、シミュレーターで走りを確認したり、できうる準備を全てして臨みました。その結果が勝利に結びつき、協力していただいた方々に恩返しできたと思います。ゴール後、メカニックの方と抱きしめあった際には、今までの苦労と優勝の喜びが込み上げてきて思わず涙が止まらなくなりました。
今シーズン序盤は、不必要なミスを犯したり、勝てるレースを落としたり、なかなか結果が出ずに焦っていましたが、気持ちを入れ替えてシリーズ後半から徐々に結果が付いてくるようになりました。そして最後にポールトゥーウィンという結果で、速さと強さを見せることができ、来シーズンのステップアップにも希望と自信がつきました。
今年レースができるのかどうかわからなかった状況から、協力していただいたり、応援していただいた皆様に本当に感謝しています。また、今までの人生で経験できなかった、いろいろなことが学べ成長できました。
スタートがまだまだ未熟な坪井翔ですが、今後も宜しくお願い致します。」
☆リザルト
92 坪井翔 美人&LTVフィールドDRP 予選4位(クラス1位) 決勝4位(クラス1位)
鈴鹿サーキットリザルト